発生から24年を迎えた今日、1月17日
6434人の尊い命が失われて、3人が行方不明になった《阪神・淡路大震災》
発生時刻は5時46分
当時小学生やった私はよくわかってへんかってんな
自分ちは全く壊れへんかったし、怖かったとか、そんな深刻に思うこともなくて、何も考えてへんかった思う
発生してすぐの被災地の情報は、ニュースでしか届かへんかった
地震のその日も普段通り学校に登校して、机の下に潜る訓練をしたわ
よくわかってなかった私と違って、先生は怖かったやろな思う
その後も自分の身には何も起こらんくて
ニュースで神戸が燃えとるのをただただ見とった
いつ火が消えるんやろ?
どんどん無くなっていくやん…って
当時神戸は1回か2回しか行ったことなかったから、いろんな景色が映し出されとったけど、そこがどこかもわからへんかった
地震後数日間の中で1番記憶に残っとるんは、親戚が私んちの井戸に水をくみに来て、「今から被災地に届けるんやー」と言うてたこと
ニュース以外で震災を感じた瞬間とゆーか
これが私にとって1番”事の大きさ”を感じ取れることやったわ
水とか、電気とか、ガスとか、そんなあって当たり前のものが、そこには無いんやって
ニュースでは日に日に死者の数が何百人単位で増えていって
それを見て怖いと思った
人がどれだけ立ち向かおうとしても敵わへんのが天災なんやなって
しばらくするとニュースでは連日、仮設住宅での様子が取り上げられとって、そして段々放送回数は減っていった
街がどんな風に復活したかは知らんねんけど、結構早くに今の神戸の雰囲気になっとったと思う
頑張った人がどれだけ多かったかがわかるよな
そして、年月を重ねるごとに、いつの間にか遠い記憶になりつつあった
24年経ったんやから、それは不思議なことではないかもしれへん
でも今日、一緒に仕事してる人から当時の話を教えてもらって、驚いたことがあったから、思い出して考えてみてん
当時25歳やったその人は飲み屋を経営しとって、地震がおきた時は朝方にも関わらず店は営業中やったそうでな
大きな揺れと共に棚から崩れ落ちる大量のキープボトル
割れたボトルで足が埋もれて、尖ったガラスで足が切れて血が出とったらしく
扉を開けよーとするも歪んで開かんかんくて、警備の人に蹴り開けてもらったそうな
ぐにゃぐにゃになった非常階段を降りてみると、同じように早朝まで仕事をしとって、その場におった人が高級なカバンを大量に持って歩いとったらしく
それどうしたん?って聞くと、ブランドショップのショウウィンドウが割れてたんで、持ってきたとのこと
!?
まじで!?って思ったけど、災害後の盗みって…あるんやってね
知らんかったわ
こんな話をしてくれた人も実は被害者で、震災1週間後に店に行くと、割れてなかったボトルや置いたままやったお金など、全部盗まれとったんやって
被災しただけても失ったものがあるのに
家やお店の中のものまで失ってまうなんて、考えただけでゾッとする
この人はこの時お店をたたんだ言うてたわ
私が今日ここにこれを書いたんは、阪神・淡路大震災の悲劇を伝えたかったからではないねん
《南海トラフ巨大地震》がここ数年の間に起こるかもって言われてるやんか
災害が起きればスマホが教えてくれるありがたい時代やのに、
さぁ急いで逃げないと
…って、どこに?
逃げる時に大事なもん持って行かないと
…って、この状況で言う大事なもんって何?
家の中で安全な場所ってどこ?
外で安全な場所ってどこ?
よく考えてみたら何も知らんやん、私
緊急セットや非常食も大事やけど、それは命あってのこと
まずは自分の身を守る段取りせなって
今日このことを考えるまでは災害はどこか他人事やと思ってたんやと思う
今日からは自分が被災することを想定して、いろんなことを考えて決めておこ思った
どこに逃げるか→高いところやね
普段自分が生活してるところぐらいは、どっちに海があるかぐらいは把握しとかなって
地下を歩く時は、階段のあるところをチェックしといて、いつでも地上に出れる知識があるからないかで、生きるか死ぬかが変わってくるかもしれへん
何も持って出るか→スープラは別として、私にとって1番の宝物は写真かな
逆に持って出れなければ失うぐらいなら、ネット上に預けた方がいいなーって
家の中でどこが安全か→お風呂やね
囲われてるところは強度が強い傾向にあるからトイレもありやけど、歪んで出れんくなるぐらいなら、広いお風呂の方がええやろねって
外ならどこが安全か→ガソリンスタンドらしいよ
強度計算がしっかりされてるんで、通勤途中にあるガソスタぐらいはチェックしとこって
どれだけ知ってるか、どれだけ決めてるかで、無事でいられるかに大きく影響するかもしれへんなって
そして、盗まれたら嫌なものは持って出れるように棚の1ヶ所等にまとめておいて、近くにビニールのナップサックを置いといたら、中身が濡れることなく持ち出せるんちゃうかなって
災害が起こることも、被災することも、人では止められへん
でも人がおれば、何度ぐちゃぐちゃになってもやり直せると思う
生きてることに感謝して、まずは自分の身、家族の身を守れるように準備しとこ思った
今日はそんな日やった